リベラル派が主題のフレーズを使って右派を批判する事はよくある事だ。ただ、私が思うにそのリベラル派も、ならず者と似たり寄ったりの存在にすぎない。
だいたい、仕事もプライベートも充実して、自分や自分の近くに大切な人が多数存在し、自分がそれらの人たちの中で重要な存在であると自他共に認めている人たちは、こんなブログは書かないし、読みもしないのではないか?
韓国のやり口をニュースで見て嫌悪感を持ったとしても、それを解決するのは政治家や外務官僚などプロの仕事だとリア充は考えるもの。
自分自身は医者であったり、経営者であったり、有能なビジネスマンであったり、それぞれの道でプロフェッショナルと自他共に認められているが、外交は自分のプロフェッショナリズムを活かせる領域ではなく、その道のプロに任せるのが最適であると考えるものだ。
バブル期などはそのような自己像を持つ人たちが日本にも溢れていた。入社間もない若手社員が自分たちを「ヤンエグ」などと称していたものだ。ヤンエグはヤングエグゼクティブから来た造語だが、外資金融機関でも係長くらいの社員にバイスプレジデントなどと名乗らせていた。バイスプレジデントをそのまま直訳すると副社長とも解釈することができてしまうのだ。ヒラの営業がクライアントエグゼクティブと自称したりもしていた記憶もある。
ただ、そのころは景気も良かったので仕事量も多く深夜までの残業は当たり前だったし、収入もそこそこあったので残業後に六本木で豪遊なんてザラにあることではあった。当然睡眠時間は極端に少なくなり、まあ、当時はブログなんてなかったが、外交問題など意識の中にまるで存在すらしなかったのだ。驚くことに、同じ頃に世界ではベルリンの壁が崩壊し、マルコス政権が倒れたり、ユーゴで内戦が起こったり、世界は今と同じくらいダイナミックに動いていたのに、日本の若者は自分のことにしか関心を示さなかったのである。当然、このようなセグメントは保守化し、ノンポリ化し、選挙にもいかなくなる。この当時は竹下政権から宮沢政権までスキャンダルはいくらでもあったが政権基盤が揺るぐような事はなかったのである。今の中国で農村部の貧困層が動員されて反日デモに行ったりするが、都市の中流層は国際関係などに全く関心がないのと似ている。
さて、今の日韓の状況はそれぞれどうか?
韓国では若年失業率が高止まりしていると聞く。この層全てをならず者と言ってしまうのは行き過ぎではあるが、それでも確かに他にすることもないので愛国に走る環境は揃っている。片や日本ではここ数年は大卒の就職率も持ち直しているものの、その上の世代は非正規雇用の中で、なかなか先が見通せないグループが多く、愛国の予備軍になっているのではないか。
しかも、両国に共通することだが、20ー30代の層は幼少期からネット環境に馴染んでおり、ITリテラシーは極めて高い。様々な情報に接することが容易で、かつ、それらの情報から自分の「愛国」を補強する情報を選別する能力にも長けている。すなわち、非常に洗練され高度に理論武装された愛国グループになりやすいのだ。
こうなると、韓国では反日マスコミの誘導がなくとも、「愛国」自体が自己目的化し次から次へと自己増殖を繰り返してしまう。さらに韓国ではろうそくで味をしめてしまっているので、自分の「愛国」が否定されていると感じればすぐにでも過激な行動に移る可能性が高く、政権としても身動きができないのではないだろうか。もっともブンブンの政権も「反日」がツールではなく目的化しているので、これらの反日愛国グループと根幹が共通だ。韓国では若者のブンブン支持率がさほど高くないと聞くが、経済政策の失敗とともに、反日がまだまだ足りないと考えるグリグリの愛国反日グループのブンブン不支持の要因の一つではなかろうか。
このブログでも書き続けているが、日本から様々な制裁を課せば、彼らをさらに反日に追いやることになるだろう。私としては、ブンブンに対して、遺憾の意に留まらない激しい非難や国際社会での糺弾はすべきだと思うが、反日の愛国層をさらに先鋭化させるような制裁は実施しない方がいいと思う。VISA復活などは私は反対だ。人手不足にあえぐ日本の企業が韓国の若者を雇用することなどは私としては促進すべきだと考えている。それが、韓国若年層の反日愛国化にブレーキをかけ、ブンブンに懐疑の眼差しを向けるようになることを期待するのである。