慰安婦合意破棄や、半島出身労働者に対する賠償問題での65年協定破棄などは、被害者に寄り添うどころではなく、単なるツールに過ぎないのは衆目の一致するところである。もちろん日本叩きのツールであるのだが、では、日本を叩いたところでなんの得があるのだろうか?
日本人観光客減少など瑣末なデメリットもあるが、最大の問題は通貨スワップ再開の目処さえ立たなくなることであろう。破綻しなければいいと言っても、半導体も不調、車も不調、肝心の中国市場では安かろう悪かろうの韓国製より、激安で品質は韓国製並みの中国製品にシェアを奪われている現状だ。内需が薄っぺらな韓国なので輸出の不調は即刻プライマリーバランスの悪化に直結する。同じ事を続けていれば破綻のカウントダウンは始まっているのである。
では、技術を高めて再度成長軌道に乗ることができればいいのだろうが、今まで日本の技術を移転して貰って経済成長の推進力を得ていたのに対してこれからは今までのようには行かないであろう。パクればいいと言っても、流石に時間はかかるだろうし、技術革新の速度は日々増しているのである。量子コンピューティングなどの技術が実用化されれば、今まで半導体輸出で大儲けしてきた図式すら成り立たなくなるのである。韓国の基礎研究技術が未発達であることは大学ランキングでも科学分野でのノーベル賞授賞者がいないことからも明白である。欧米は知的財産権に対する警戒心が強くパクリ憎いが、今まではお人好しの日本人がジャブジャブに韓国に技術を与えてあげてきたのである。その事実無くして漢江の奇跡と言われる経済発展はあり得ないわけだが、反日をツールとしてきた政府はその事をひた隠しにしてきた。話が逸れてしまったが、今の韓国の経済はボロボロ一歩手前というところで、さらに未来に明るい展望が見え無いと言う事だ。そして、それを解決するための日本による技術支援や、債務超過に陥った場合の保険としての通貨スワップも日本が受け入れられない状況を韓国政府自らが作り出しているのである。経済的には日本に頼るしか韓国の生き残る道がないにもかかわらず、自ら反日を強化し、日本が手を差し伸べる路を閉ざしているのである。
日本人から見れば、それはそれで韓国人が決める話なのでどうであっても構わないが、普通の国家指導者としてこんな行動はあり得ないだろう。あまり気持ちはよく無いが、韓国が表立った嫌がらせをして来なければ、日本の政府や企業は韓国を支援し続けるのでは無いだろうか。お人好しの日本人を騙そうと思ったら、ブンブンがほんの少しだけ真っ黒な腹の底を隠しさえすればいいだけなのだ。非常に簡単な事だ。昨今の連続嫌がらせで多少難しくはなってきているが、棚上げして非難はしませんよくらいのおべっかで相当数の日本人は騙せるはずである。なんせ、日本も反日マスコミによる自虐史観の刷り込みは相当なレベルまで進んでしまっているのだから。
そんな簡単なことさえしないで、亡国への道に繋がる反日嫌がらせを繰り返すことにブンブンの真意が見えてくるのである。国が滅んでもいいくらいのご褒美があるのだ。
最終的なご褒美は統一で、それに便乗した新憲法制定、その中でのブンブンの永世執権となるわけだが、そこに至るにはステップが多い。在韓米軍排斥に加えて、どうしても踏まなくてはいけないステップが韓国人マジョリティーの極左化だ。日米韓の体制にアレルギー反応が起きるくらい、日本を憎む国民を増産したいのだ。今の韓国でも政府やマスコミと違って、一般国民は冷静でとてもいい人も多いのだ。私も何回も訪韓したし、韓国人や在日の友人も多数いる。変人もいるがマジョリティーは普通のまともな人たちだ。今の状況で無理矢理在韓米軍の排斥などと言い出したら、さすがに逆ロウソクデモが始まって政権瓦解してしまうだろう。反日と言っても最終的に日本はどうでもよくて、反米というか、反日米韓同盟の機運を盛り上げるための序章として徹底した日本ディスカウントに出てきていると思えるのだ。
その文脈で言えば、日本叩きのネタは多ければ多いほどいい。解決できない方がいい。日本が怒って韓国に批判的な事を言って韓国人の日本憎悪が進めば進むほどいい。 日本の一般人にまで韓国憎悪が浸透してあたかも核分裂臨界反応のようにお互いに罵詈雑言が飛びかえば飛び交うほど良いのである。そして、最終的には日本の方から断交や日韓協定破棄を言い出せばブンブンにとってはこの上ない勝利なのである。
そこまでは行かなくても、在韓米軍排斥へのステップを踏むツールとして、ブンブンは日本を利用しているのである。