ブンブンの陰謀

ここでは以下の仮説のもとに思考を展開します。 ブンブンは普通に政権交代したら自分が破滅することをよく理解している。 ブンブンは南北統一で歴史に名を残そうとしている。 よって、何が何でも統一して、金王朝の執権として延命したいと考えている。

カテゴリ: レーダー照射

韓国軍による火器管制レーダー照射事件に関して、防衛庁が新見解と新証拠を提示した上で今後韓国との実務者協議は打ち切るというのは名手ではなかろうか。
将棋の世界で「竜は敵陣、馬は自陣に」という格言がある。飛車が成った竜も角が成った馬も攻守に優れた破壊力の高い駒ではあるが、遠くからでも敵の急所を狙い続けられる馬をあえて自陣に引くことは攻撃力を保ちながら防御力を飛躍的に向上できる非常に有効な一手となることが多いのである。
協議を継続して韓国の嘘や捏造を次々に引き出すのも面白いが、キリがないのも事実。向こうは自らの非を認めることは金輪際ないので、永遠にこの状態が続いてしまう。国際社会に訴えたところで、賞味期限もあり、何ヶ月前のことに拘っていると思われれば、逆に日本の品格を落としかねない。さらに、ブンブンの狙いはまさにそこにあるのだが、反日の燃料を親北反日愛国勢力に供給し続けることにもなる。協議打ち切りに対して韓国側からヒステリックな批判が出てきているのも、時間をかけてレーダー照射から低空飛行へ、さらに韓国海軍活動(=北支援活動)の妨害へと問題をすり替えて日本を攻撃し続けたいという彼らのストラテジーを頓挫させるからに他ならない。
照射問題で韓国は嘘をつき、低空飛行については韓国外では問題にすらなっていないというのが現時点での国際認識だが、その状態で問題を終わらせてしまうことができるのである。制裁まで行かないのが気にくわないという日本ネット上での意見も多いが、制裁になれば一般の韓国人まで反日の方向に背中を押す可能性があるので、私としては制裁まで実施しないでブンブンに打撃を与えられれば一番いいと考えている。
「韓国は嘘を言うので信用できない」と国際社会で堂々と発言できるようになったのが、この件の実利ではなかろうか。流石に外国の政権を嘘つき呼ばわりすることは普通はできない。北は世界を敵に回して恐喝まがいのことを言っているし、韓国も日本に対しては罵詈雑言を浴びせても日常茶飯事だが、世界の常識からいえばあくまでも例外。特定の懸案に関して他国を批判することはあっても、懸案でもないのに相手を「戦犯国」などと呼んで貶めることは一流国ではあり得ないのである。世界中の国家はたとえ貧困であっても、内乱状態にあっても国としては一流だが、韓国と北朝鮮のみが世界の中にただ二つだけ生き残った二流国と私には見える。日本はどれだけこの2カ国に何を言われようが、彼らと同じレベルで言い返すことは決して許されない。国家の品格がそもそも違うのである。
しかし、客観的な理由があれば話は違う。「韓国はレーダー照射事件において国家ぐるみで嘘に嘘を重ねて真実を明かすことはありませんでした。このような国がどうして信頼に値しましょうか?」と公式に発言することができるようになったのである。韓国が日本のことを「戦犯国」と呼ぶのは理論的にも間違っているが、こちらは事実を背負った正論として言えるのである。
今日、他にも面白い記事があった。TPP11の新規加盟国には最も高いレベルの国内市場開放を条件づけると言うものだ。近い将来、韓国もTPP11に擦り寄ってくるのは間違いないが、戦略分野では国内市場保護の条件を要求してくるものと思われる。どの国でも聖域はあるのである。その場合、原則との乖離を埋めるために、XX年までに市場開放を進めるとか交渉によって妥協地点を見出していくのが外交の姿であろう。
その時に「どうして貴国を信頼できると言うのですか?」と言ってやろうではないか。

1/14にシンガポールで行われた日韓実務者協議に対する両国のコメントがポツポツと出てきました。印象的なのは駆逐艦のレーダーに関する情報を要求した日本に対して「失礼」という言葉を使って韓国側が非難する記事ですね。日本のレーダー記録を出せと韓国側が主張したことは「失礼」にはならないのでしょうか?我田引水もいいところで通常の人間関係でも国際関係でもありえない話だと思います。
ここまで滅茶苦茶だと、言っている方もおかしさに気づかないはずもありません。同じ事を巡って、日本がやれば非礼、韓国なら問題なしというのは、日本にだったら何を言っても許されるとかの言い訳ですら使えないレベルの酷い言い草だと思います。
彼らの意図は、とにかくこの問題を長引かせたいの一点に尽きると考えます。日本からの謝罪を引き出せるとは思っていないでしょうし、それを望んですらいないでしょう。日本や国際社会からどう思われてもどういわれてもいい。日本からは韓国の国民レベルまで怒り沸騰するくらいの刺激的な韓国批判が来れば来るほどいいのです。その結果が経済や他の面に影響を与えることすらどうでもいいのです。そこまで腹を括っていると考えずに、この一連の韓国政府や軍による幼稚でお粗末な言い訳の理由が答えられますか?
目的はただ一つ。在韓米軍の撤退です。
レーダー照射問題と在韓米軍の撤退を結びつけるのは飛躍がありすぎるのではないか? という当然の疑問があろうかと思います。
そうです。今駐留している在韓米軍は中露朝に対する睨みを効かせる実務的な役割を果たしていますし、未だ休戦中とはいえ戦争が継続している朝鮮戦争の主体戦力として欠くべからざる重要な任務を背負って彼の地に存在しているのです。また、朝鮮戦争で戦没した4万人以上の米軍将兵や米韓覗く15カ国の連合軍戦士の志を受け継ぐものとして、朝鮮と中国から半島南部の西側領土を守っているのです。西側領土であって韓国領を守っているという意識ではないと思います。アメリカ人というのは陽気なヤンキーのイメージがあるのかもしれませんが、上位の職業軍人やビジネスマンなどは並並ならぬ使命感と責任感、達成意欲を持った強者なのです。そう簡単に任務を放り出すわけがありません。
それならなおのこと、レーダー照射問題程度で撤退を云々することにはならないのではないか? もっともな指摘です。
では、日韓の国民や、軍や、政府が、日米韓の演習はやりたくない。なぜなら日韓双方が相手を信用できないからだ!と声を大にして叫んで、演習を中止に追い込んだとしたらどうでしょうか?
軍というのは1回の実戦の前に100回の演習、100回の演習の前に1万回の訓練を必要とするものです。自衛隊が日頃訓練と演習に明け暮れているのは皆さんご存知でしょう。演習は実戦並みのコストがかかりますから、日頃の訓練で実戦に使えるレベルまで練度を高めた上でなければ意味がありません。演習は実戦とほぼ同じ環境とロケーション、道具立、人まで揃っていなければ意味がありません。沖縄左派の人たちが言うように演習だけどこかに持って行けとか、そんな甘いレベルの話では断固としてないのです。
日米韓は半島有事の際は協調行動する前提なので大規模演習以外にも訓練レベルで多くの協力を行っています。韓国軍の訓練を自衛隊がやっているようなケースもあるのです。いわんや、合同演習となれば両国が極限まで練度を高め、一糸乱れぬ共同行動をとるようにしなければ演習の意味がなくなってしまうのです。
レーダー照射事件やその他の反日嫌がらせに対して日本が正しいとは言え強硬な対応を行えば、韓国の政府やマスコミは一斉に日本は歴史に対する反省のない許しがたい国だと大キャンペーンをするでしょう。その結果として日頃あまり反日スタンスではない一般民衆まで反日に引き寄せられていくでしょう。その行き着くところは「日米韓同盟に日本は不要」「日本は敵国」「日本は信頼できない」などの声が燃え上がりローソクに火を灯すようなことになるかもしれません。
そこに投入する追加燃料として旭日旗もありますし、日本を悪者にして日米韓同盟から日本を追い出す画策をブンブンはしているのです。
日米韓演習ができないとか、日本が韓国に協力しなくなった結果として韓国軍の練度がますます下がってしまうとか、在韓米軍として本来の使命を達成するに十分な能力を発揮できないとなった場合、米軍は撤退します。前に「上位の職業軍人・・・は並並ならぬ使命感と責任感、達成意欲を持った強者なのです。そう簡単に任務を放り出すわけがありません。」と書きました。しかし、彼らにはどうしようもない理由で任務を遂行しうる環境が消滅した場合、彼らは合理的な判断を下します。
それがブンブンの最終目的地=南北統一に即繋がる重要なステップなのです。


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